2019-12-04
探究

【探究コース】「シリアスゲーム」 の 『サンタチャレンジ』 を行いました

12月3日(火)探究コースの授業において、京都にある総合地球環境学研究所の太田和彦さんと早稲田大学の哲学者、塩谷賢さんをお招きして、「シリアスゲーム」の『サンタチャレンジ』を行いました。

「シリアスゲーム」とは、社会課題について理解を深めたり、解決に向けた方策をゲーム形式で体験して学ぶものです。今回の「サンタチャレンジ」は、世界で飢餓の起きている国とその度合いについて学ぶゲームになります。ゲームと学習は一般には結びつきづらいかもしれませんが、ヨーロッパでは一般的で、学校教育や企業研修等でよく用いられています。

初めは緊張気味にゲームの説明を聴いていた生徒たちですが、ゲームを始めると白熱してプレイしていました。今回のゲームは全員で一斉にプレイするのではなく、プレイする班と他者のプレイを観ている班に分かれて行いました。これは学習効果を高める工夫の一つで、実際にプレイするときと、観ているときでは"気付き"が異なることも生徒に体験してもらいました。勝ち負けが生じるゲームなので、プレイ中は勝ち負けを意識した学びになり、プレイを観ているときは全体を俯瞰した学びになるということを生徒は実感し、プレイするだけがゲームではない、ということも学びました。

 そして、ゲーム後に太田さんから説明があった、世界の飢餓についてまとめると、

・アフリカ、南アジアの多くの国々で栄養問題を抱えている

・世界の9人に1人が充分な栄養を摂れていない

・日本は年間に600~1000万トンのフードロスがあり、それは世界中の1年間の食糧援助の300~400万トンの

 倍以上に当たる(ちなみに日本で1年間に収穫される米の総量は約800万トンです)

・飢餓状態になるとさまざまな連鎖が起きて自力で改善していくことは難しい

・オルタナティブミート(植物由来の肉)を食べることにより、家畜の餌になる穀物を減らせる

となり、世界の飢餓を改善していくには、教育支援、より良い政治の実現のための援助、気候変動にも耐えられる持続可能な農林水産業の普及、食糧援助などが必要である、ということも学びました。

最後の振り返りでは、"知っている国が実は飢餓に苦しんでいる"ことや、"飢餓に対して何かできることは?"といった感想が挙げられました。探究の授業では、課題解決型のテーマ研究を行っていることから、まさに解決を意識する機会になりました。今回の学びも今後に広く活かしてくれたらと思います。