2022-12-04
探究

探究コース~「高校生起業家教育事業」を実施しました

 去る11月25日(金)の13~17時、探究コースの取り組みとして毎年恒例となった、塩尻市役所の産業政策課・スナバと連携した「高校生起業家教育事業」を実施しました。これからの時代は、「自らテーマ決め、課題を設定し、アクションする」課題発見と課題解決が核になります。そこで、「課題を発見し、解決に向けてアクションする」ことを実践している起業家をお招きし、起業に至るまでのマインドや実践での取り組みや苦労などについて講演いただきました。

今年は、2021年に塩尻市で株式会社ハタケホットケを共同創業された日吉有為氏お招きして講演、質疑応答、ワークショップを行いました。

 日吉さんは埼玉で生まれ、大学で建築を学んだ後に5年間の音楽活動を経て、建築の3DCG作成者として独立。リーマンショックを機に起業家になろうと考え、2011年に中古マンションリノベーション会社を共同創業。2020年、コロナ疎開で塩尻市に移住されました。移住後、田植えなど農業に携わったことを契機に、株式会社ハタケホットケを共同創業されています。

 志望して進学した訳ではなかった建築学部での大学時代。そこでのCGとの出会い。大学卒業後に就職した大企業での違和感、音楽活動、CG制作会社をはじめとする、数々の起業での経験など、今につながる経験をお話いただきました。

 「喜怒哀楽は大切な羅針盤」「出会いがいつも鍵」「何が起きたかで出来事は決まらない、それにどんな意味をつけたか?で決まる」など、ご自身の経験からの言葉は非常に印象的でした。

 また、起業においては、「自分がやりたいこと」「他人に価値を与えられること」「社会課題の解決につながること」の3つが重なることが重要とのこと。そして何より「成功は乗り越えた失敗に正比例する」こと。まずは一歩踏み出し、動き出そう!と。そして、「人生の目的は幸せになること」であり、「これまでの人生がこれからの人生を決めるのではなく、これからの人生がこれまでの人生を決める」との藤代聡麿(浄土真宗大谷派)の言葉で締めくくり、「これからの生き方がこれまでの意味を決める」ことを伝えていただきました。

 定期考査最終日の放課後に実施しましたが、生徒は真剣に講演を聴き、活発にグループディスカッションを行い、今回の気付きをワークシートにまとめていました。

 例年同様、これからの高校生活や人生において、大変意義深い時間となる「高校生起業家教育事業」になりました。