2023-05-17
探究

「まちの個性を活かした都市デザイン・まちづくり」を考える~探究コース1年生

 5月16(火)、探究コース1年生は、東京都市大学との高大連携プログラムによる特別講義を受講しました。

 探究コース1年生は、地域課題の解決をテーマに探究活動を行っていきます。このテーマに則って、例年「まちづくり」や「地域活性化」に取り組む生徒も多く、「まちづくり」は関心の高いテーマのひとつです。今後は塩尻市とも連携しながら、地域課題解決に取り組んでいきます。このような1年生の探究活動の流れに沿って、東京都市大学大学院都市生活学科の中島伸先生に「まちの個性を活かした都市デザイン・まちづくり」のテーマで講義をしていただきました。

 以下は講義の概要になります。

 まちづくりの根本となる「空間デザイン」のねらいは、「これまでにない新たな問いを立てること」、「そして、その問いに空間で答えること」です。そのため、「空間デザイン」に求められるのは、よい空間を生み出し、空間の課題を解決し、質の向上に寄与することです。そのために重要なことは「空間を読み解く」ことであり、これにより空間提案のきっかけを探ることが可能になります。

上記の観点から、空間に配慮した「まちづくり」について、国内外の複数の事例を挙げてわかりやすく紹介していただきました。

 中島先生が仰っていた、まちづくりのプランニングへのメッセージは、「これまでの都市生活の場を受け継ぎ、次の時代へ引き継ぐように価値をつけ足すこと」です。つまり、「現在生活する人々の幸せの実現とともに、未来で生活する次世代の幸せも視野に入れたまちづくりを行うことが最も重要」、との中島先生の言葉が印象に残りました。

 今後、地域課題の解決について探究活動を行っていく上で、空間・景観から地域・課題を捉える発想について学ぶ、大変有意義な特別講義になりました。