2023-05-29
探究

学校周辺フィールドワークを実施しました~探究コース1年

 去る5月27(土)、晴天の下、探究コース1年を対象にした学校周辺フィールドワークを実施しました。学校から奈良井川まで往復約6kmの道のりを歩きながら、3年間通う学校周辺について、景観から読み取ることができる事柄を中心に学びました。このフィールドワークでは、地理的観点と歴史的観点の大きく2つの観点から景観観察を行っています。

 地理的観点からは、フォッサマグナの活動に関連して形成された松本盆地の南端に位置する塩尻周辺の地形とその成因と特徴について学びました。学校周辺の地形は、おもに扇状地が開析されてできた段丘面(開析扇状地)と沖積平野からなります。地形に応じて異なる土地利用(農作物)の違いについて、歩きながら確認しました。糸魚川-静岡構造線が通っていることから、松本盆地に存在する牛伏寺断層などの多数の活断層と、それによる地形形成についても学びました。また、近年住宅地開発が活発な塩尻市の現状についても学びました。

 歴史的観点からは、南北朝時代の合戦跡である桔梗ヶ原古戦場、江戸時代に整備された五街道のひとつで塩尻市を通る中山道、中山道から長野市に向かう善光寺街道に位置する郷原宿などの史跡について学びました。

 今後、探究コース1年生は地域課題解決を目的としたフィールドワークを実施していきます。各グループテーマに沿ってフィールドワークを行う際に、景観や歴史的経緯から学び取ることができる事象も反映させて進めていくことを願っています。