去る6月29（木）、進路・将来を見据えた課題解決や、グローバル課題の解決などの探究活動に取り組んでいる探究コース2年生を対象に、JICA駒ケ根訓練所を訪問しました。
実施プログラムは、JICAの事業概要説明、異文化理解ワークショップ、施設見学、エスニックランチ、青年海外協力隊員の体験講話、ネパール語の語学体験授業になります。
はじめに、世界や開発途上国の現状のお話しの後、JICAの活動について説明していただきました。青年海外協力隊員の近藤さんが経験された西アフリカに位置するセネガルのファールさんのお話しでは、異文化におけるコミュニケーションや人との接し方、宗教観について考えました。
エスニックランチでは、地中海に面した北アフリカのチュニジア料理「クスクス」を中心としたランチをいただき、食を通して美味しく異文化体験を行いました。
午後のプログラムは、青年海外協力隊員の講話とネパール語の体験授業。青年海外協力隊員としてネパールで交通指導の活動をされた、小川まどかさんの講話をお聴きしました。小川さんからそもそも「課題」ってなんだろう？「グローバル」ってなんだろう？といった問いかけがあり、普段何気なく使っている言葉の意味から改めて考えました。「知るだけでは何も変わらない。知らなければ何も変えられない。」その言葉通り、身近に縁のあった方を大切にし、小さくとも波紋が広がる活動を実践されていたことをお話しいただきました。また、小川さんは、自身の帰国後も、活動が持続するように取り組まれていたとのこと。課題解決型の活動を行う際に重要な視点についても学びました。
ネパール語の語学体験授業では、講師のサヤミ先生にネパール語を教えていただきました。ネパール語の学習に加えて、サヤミ先生が日本語を学ぶ際に体得した外国語の語句の捉え方についても教えていただくなど、非常に実践的で興味深い語学体験授業になりました。
普段は聴くことができないJICAの活動や青年海外協力隊員の体験談、語学体験授業を通して多くの学びと気づきがありました。今後、探究活動のテーマを掘り下げていくにあたり、参考になる学びが随所に散りばめられた、大変充実したJICA駒ケ根訓練所訪問になりました。