2023-10-14
探究

探究コース2年生の小口萌々花さんが、探究の取り組みについて新聞社の取材を受けました

 10月8日(日)、本校探究コース2年生の小口萌々花さんが、探究の取り組みについて新聞社の取材を受けました。

 小口さんは岡谷市役所市民環境部環境課資源化担当の宮澤友樹さんのご助力を得て、諏訪湖周辺におけるゴミのポイ捨て削減に向けた活動を行っています。今回の取り組みは、行動経済学の「ナッジ理論」を応用したものになります。ナッジ理論とは「個人は時間や手間をかけて合理的な意思決定を行うものではなく、習慣や多数派の意見等を参考にして、簡便な意思決定を行うことが多い」という「行動経済学」の考え方による理論です。アメリカ合衆国シカゴ大学のリチャード・セイラ―教授はこのナッジ理論で2017年にノーベル経済学賞を受賞しています。小口さんはこれを今回ゴミのポイ捨て削減に活かそうとして仕組みを考えました。

 ゴミ箱には「好きな食べ物は?」という質問が提示されています。そしてその下に「最初に食べる」か「最後に食べる」かという選択肢が与えられています。そしてゴミを捨てることで、この投票型ゴミ箱に投票を行うことができるようになっています。これにより、人はゴミを捨てようという思いよりも、投票しようという思いが強く印象として残り、自発的にゴミをゴミ箱へ捨てようという行為へと至らせることができるという仕組みです。この投票型ゴミ箱の設置期間は2023年10月8日(日)から10月21日(土)の約2週間です。

 取材当日、緊張した面持ちでやってきた小口さんは、早速新聞社の取材を受けました。彼女が今何をしているのか、また今回の取り組みはどのようなものか等、様々な質問に答えていきます。その後、指定された場所に装置を設置し、また新聞記者の方々による写真撮影が行われました。

 2週間の間にどれほどの結果が出るのか、楽しみでなりません。今後も地域の人々との協働、そしてSDGsを意識した取り組みを、本校探究コースは行っていきます。