2023-12-05
探究

探究コース1年生4名が「クリケットボール」の試食会を行いました

 11/24日(金)、探究コース1年生の塩原さん、重田さん、馬場さん、依田さんは、塩尻市シビック・イノベーション拠点スナバにてクリケットボール試食会を開催しました。

 今後の世界人口の増加によって動物性たんぱく質の摂取不足が予想されています。彼女たちは、そこで注目されている昆虫食をテーマに探究活動に取り組んでいます。

 今回は、昆虫食の必要性について説明するプレゼンテーションと、彼女たちが試作したコオロギを用いたスイーツ"クリケットボール"の試食、参加者全員で昆虫食について考える意見交換会も行いました。

 長野県では、ハチノコやイナゴ、ザザムシ、カイコといった昆虫食の文化がある地域でもありますが、昆虫食といわれて、どのようなイメージが浮かびますか?

 近年、昆虫食が注目されるようになったのは、世界的な人口増加が一因です。このまま人口増加が続けば、いずれ地球の人口は100億人を突破します。そしてその頃、現在のように家畜に飼料を与え、そのお肉を我々人類が食べる、という図式が成り立たなくなってしまいます。牛肉1kgに対して餌の穀物は11kg必要です。同様に、豚肉なら7kg、鶏肉なら3kgの穀物が必要です。人類が100億人に達した頃には、その量の飼料を家畜に与える余裕はなく、我々が直接食べるのが精一杯になることが想定されています。いわば、人類は大変効率の悪いやり方で動物性たんぱく質を摂取しているのです。その点、昆虫食の場合は、そこまでの穀物を必要とせず、栄養価もそれらの肉類より高いのです。いずれにせよ、食をめぐって、どのような未来になるのでしょうか?

 今回彼女たちが試作した「クリケットボール」は、スノーボールを模したスイーツで、小麦粉、バター、砂糖、アーモンドプードル、そしてコオロギの粉末を使って作りました。普通に美味しいスイーツでした。コオロギが入っていることは全くわかりません(そもそも、コオロギの味がわかりませんが)。今後はさらに試作を重ね、コオロギを用いた昆虫食の商品開発を行っていく予定です。

 次回の試食会にはより多くの方々のご参加をお待ちしております。