お知らせ
5月31(火)、探究コース1年生では、東京都市大学との高大連携プログラムによる特別講義を受講しました。
探究コース1年生の活動テーマは、地域課題の解決です。このテーマに則って、例年「まちづくり」や「地域活性化」に取り組む生徒も多く、「まちづくり」は関心の高いテーマのひとつです。加えて、来月からはJTBさんとの協働プロジェクトである、持続可能な山岳観光地域を目指す乗鞍高原での地域研究も始まります。このような経緯から、東京都市大学大学院都市生活学科の中島伸先生に「まちの個性を活かした都市デザイン・まちづくり」のテーマで講義をしていただきました。
以下は講義の概要になります。
まちづくりの根本となる「空間デザイン」のねらいは、「これまでにない新たな問いを立てること」、「そして、それに空間で答えること」です。そのため、「空間デザイン」に求められるのは、よい空間を生み出し、空間の課題を解決し、質の向上に寄与することです。そのために重要なことは「空間を読み解く」ことであり、これにより空間提案のきっかけを探ることが可能になります。
上記の観点から、空間に配慮した「まちづくり」について、国内外の複数の事例を挙げてわかりやすく紹介していただきました。
最後に中島先生が仰っていた、まちづくりのプランニングへのメッセージは、「これまでの都市生活の場を受け継ぎ、次の時代へ引き継ぐように価値をつけ足すこと」です。つまり、「現在生活する人々の幸せの実現とともに、未来で生活する次世代の幸せも視野に入れたまちづくりを行うことが最も重要」、との中島先生の言葉が印象に残りました。
過日の学校周辺フィールドワークでも学んだ、景観からの読み解きの重要性を再認識するとともに、今後、地域課題の解決について探究活動を行っていく上で、大きな学びを得る特別講義になりました。