お知らせ
5月31日(金)の午後、探究コース3年生の小口萌々花さん、塩原優菜さんは、総合的な学習(探究)の時間で「地域について」の探究活動に取り組んでいる丘中学校3年生を対象に「探究的な学び」について講演してきました。
彼女たちは、昨年度取り組んだ探究活動についてそれぞれ報告しました。小口さんは「行動経済学におけるナッジ理論を活用したゴミのポイ捨て削減を目指した具体的施策」、塩原さんは「生きづらいをなくしたい~起立性調節障害を知ってもらいたい~」をテーマとして探究活動に取り組んでいました。
探究的な学びはテーマ設定が重要かつ、もっとも難しいものです。中学生も同様ではないでしょうか?二人はそれぞれのテーマ設定に至った経緯とその目的を起点に、文献研究、実施したフィールドワーク、フィールドワークの結果とその分析方法、考察、まとめの順に、自身の探究活動について分かり易く説明しました。
講演後、司会を務めていただいた塩尻市シビックイノベーション拠点スナバの草野エリさんから、それぞれの探究活動について質問を受けました。どのような問題意識や視点からこのテーマを選んだのか?探究活動を進めていく中で、大変だったことや生じた壁をどのように乗り越えたのか?新たな学びや気づきとは?活動を通じて得られたこととは?中学生に伝えたい、探究活動を進めるにあたって大切なこととは?といった質問に答えるかたちでさらに詳しく説明しました。二人とも、探究活動を通じて自身の視野や学びが広がり、学外の新たな人達やコミュニティーとのつながりができた点が、特に大きな収穫となったことを伝えました。
丘中学校の生徒さんは、皆さんワークシートに熱心にメモを取りながら真剣に耳を傾けていました。生徒さんからの質問も何件か寄せられ、探究活動への意欲・関心の高さが伺えました。今回の取り組みが、丘中学校の生徒さんの「探究的な学び」の充実に寄与することを願っています。