お知らせ

2024-06-05

探究コース特別授業 コピーライターの特別授業「問い講座」を行いました

 去る6月1日(土)、松本市出身で主に東京と長野の二拠点でコピーライターとして活躍されている小林拓水さんに授業を企画していただき、長野県内で探究教育を手掛けている一般社団法人KOKOの宮木慧美さん、田嶋朝羽さんにコーディネートしていただいた特別授業「問い講座」を探究コース1・2年生に実施しました。

 小林氏は「問い師」の屋号で活動されているほど、「問い」に熱い想いをもつコピーライター。現在、広告のキャッチコピーやコンセプトつくり、Webコンテンツ作成など幅広く活躍されています。

 「いい問いってなんだろう?」から始まった、「問い講座」。そもそも「問いとは何か?」を問い掛け、「問い」の本質について考えました。「問い」とは「わからないことをわかっていくためのもの」。しかも、「わかったら見方が変わるようなこと」。そして、「目の前のできごとから見方が変わるようなナイス「わからない」を見つけよう!との本日の命題に則り、授業は展開していきました。

 「いろんな問いを考える」=ものの見方が増える=人生の楽しみ方が増える。そして、「いい問い」とは、「自分」と「対象」のあいだにあるナイス「わからない」を見つけること。つまり、「見方」が変わるきっかけになる「問い」を導き出せたら素敵な世界が開ける!そのような「問い」がもつ無限のワクワクの広がりを感じながら、まずは自分について考えるワークに取り組みました。

 はじめに自分の得意なこと、好きな事、特有かもと思うことについて、付箋に書いて模造紙にどんどん張り出していきました。

 次に「自分」と「長野」の間にあるナイス「わからない」を探してみよう!とのお題から、「自分」が感じる「長野」の「なぜ?」や「あるある」を各自の視点から掘り下げていきました。こちらもアイディアがどんどん溢れ、模造紙には沢山の付箋が張られていきました。グループワークの最後には「マイテーマ」をつくって、「自分」と「長野」を題材とした探究テーマを考えていきました。

 振り返りとして、それぞれのグループの代表に今日の感想を話してもらい本日の特別授業は終了。アイディアを盛り込んだ付箋の張り合い合戦になったグループ一体の高揚感、他者のアイディアにハッとして刺激の応酬の下に進んだグループワークの余韻が教室を包む中、今回の特別授業は幕を閉じました。

 そもそも探究は、「問い」がなければ前に進みません。「問い」がなければ探究は生まれません。実は探究の最大の難関は「テーマ設定」。つまり、それぞれの興味や問題意識にとって最大かつ最適な「問い」を見つけることにあります。さらに、テーマを設定してからも、どのように掘り下げ、そのためにどのような調査し、その結果をどのように考察し、どのようにまとめていくのか?探究は、その全てにおいて「問い」の繰り返しなのです。

 これから展開していく探究活動において、「問い」を立て、対象を掘り下げていくにあたり、今回の特別授業は大変意義深い学びを得るきっかけになりました。

何より、その学びを探究活動で活かすだけではなく、人生全般に活かし、人生の楽しみをどこまでも広げていくことにつながっていくことを願っています。

 探究コースは、学外の方々と協働した特別授業もその特徴のひとつです。今後も学外の方々や地域と協働した本校の探究コースにしかない独自の取り組みを進めていきます。

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