お知らせ
4月12日(土)、探究コースの全学年が一堂に会する異学年交流会「探究マルシェ」を実施しました。
この交流会は、学年の枠を越えて生徒同士の結びつきを強めるとともに、探究活動を有機的に進めていくことを目的としています。会の企画・運営はすべて3年生の有志生徒によって行われました。
会はまず、「探究マルシェ」の趣旨説明から始まり、続いて3年生3名による発表が行われました。これは、彼らが2年次に取り組んだ探究活動の実例紹介であり、特にテーマ設定や方向性に悩む時期にある1・2年生にとって、非常に有意義な内容となりました。
発表後には、アイスブレイクを兼ねた自己紹介の時間が設けられ、会場は一気に和やかな雰囲気に包まれました。
メインイベントでは、「アンパンマンは子ども向けアニメとしてふさわしいのか?」というテーマをめぐって、全6グループに分かれて議論を行いました。
一見すると素朴な問いに思えますが、実は「ふさわしくないのでは」という視点からの先行研究があることを、3年生が紹介。これを受けて、6グループの半数の3グループが「ふさわしい」、もう半数が「ふさわしくない」という立場から意見を構築していきました。
議論の準備としては、まず各自がICT機器を使って先行研究や現状の情報を調べ、その後、各自の意見を付箋に記入し、模造紙に貼ってグループで整理する「ブレーンストーミング」や「KJ法」の手法が活用されました。最終的には、各グループの代表者が意見をまとめて発表を行いました。
今回の交流会では、「先行研究の確認」から「クリティカルシンキング」に至るまで、探究活動において重要なプロセスを、1年生が身近なテーマで体験する貴重な機会となりました。
この「探究マルシェ」も今回で第5回(5年目)を迎えました。クラス内の横のつながりだけでなく、学年を越えた探究の学び、そして「探究心」は、今後も本校において脈々と受け継がれていくことでしょう。