お知らせ
6月17(火)、探究コース1年生は、信州ファンドレイジングチーム代表で本校でも長年にわたり教鞭を取られていた吉國明夫さん、特定非営利法人「わおん」の山田直美さん、コーディネーターの澤野いつみさんをお招きして、「寄付の教室」ワークショップを実施しました。
「寄付」というと、高校生にはあまり馴染みがないように思います。世の中に多数存在するNPO法人が取り組んでいるのは、地域や社会のさまざまな課題の解決です。NPOの活動は、その活動を支援したいと考えている方々の寄付によっても支えられています。つまり、我々の寄附によってNPO法人の活動が活発になり、社会課題の解決につなげることも可能なのです。
今回、全国的な活動を行っている、次の3つのNPO法人をご紹介いただきました。アフリカのガーナで児童労働をなくす活動を行っている「ACE」。児童養護施設を巣立った若者の支援活動を行っている「ブリッジフォースマイル」。高校生の自己肯定感を高め未来を切り開くサポートを行っている「カタリバ」。この3つのNPO法人の中で、どのNPO法人を支援したいかについてグループワーク形式で議論しました。自分はどのような理由からNPO法人を支援したいのか?よって、どのNPO法人に寄付をするのか?グループ内で活発に議論し、その理由についてそれぞれのグループの結論を発表しました。そして各グループ5万円として想定した資金を、どのNPO法人にどのように寄付するかについても発表しました。
グループワーク後には、塩尻市を拠点に長野県内で活動を展開している、「長野サマライズセンター」を紹介していただきました。「長野サマライズセンター」では、聴覚が不自由な方への情報伝達などを行っており、今回は小学校の授業において聴覚に障がいがある児童に対しての携帯電話を使った同時文字通訳の取り組みを紹介していただきました。
日本では「寄付」の文化が未成熟で、寄付額はアメリカ合衆国の20分の1にすぎません。今回の「寄付の教室」ワークショップでは、NPOへの寄付は「こうなったらいいな!」と思える社会を実現する一つの方法であることを学びました。